まっつんのひとり言

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後手右四間飛車!佐藤九段vs斎藤七段の棋譜&解析結果。第67回NHK杯将棋3回戦第7局。

本日(2018/1/21)行われた第67回NHK杯テレビ将棋トーナメント3回戦第7局、面白かったですよ!早速、棋譜と激指14で解析をしちゃいましたのでお付き合いください!今回は、


佐藤康光九段および日本将棋連盟会長

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VS

斎藤慎太郎七段

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 の一戦でした。

ちなみに余談ですが斎藤七段は

 

畠山鎮七段

のお弟子さんとのこと。以前、畠山七段が斎藤七段戦で解説していたんですが、「弟子の斎藤と順位戦で対戦するのがひとつの目標」と言われていました。そして、斎藤七段が畠山七段のいるB級1組までついに登り詰めた!と同時に畠山七段がB級2組に落ちてしまった、、、、とのことでした。で、気になって今年のB級2組を見てみたんですが、なんと畠山七段は7勝1敗で2位につけています。いや~、今年で49歳になる畠山七段なんですけど、すごいですね。執念を感じます。このまま何とか昇級して欲しいですね。

 

なんか話がそれました、、、、。

 

で、肝心の今回の一戦は、佐藤九段が角道を止めて矢倉に組むところを、後手の斎藤七段が急戦を仕掛けていくというものでした。後手の右四間飛車からの猛攻でしたが、何だか藤井聡太四段vs森内俊之九段戦を思い出しましたので、リンクだけ貼っておきます。

shogidb2.com

 

さて、今回の佐藤九段vs斎藤七段。実は去年のNHK杯も同じ3回戦で対戦していたみたいです。前回は佐藤九段が勝ってそのまま優勝をかっさらいましたから、縁起がいいとも言えますが結果は果たして、、、、。今回も棋譜+激指14の六段で棋譜解析したのでご紹介しておきます。

 

(先手)佐藤九段vs(後手)斎藤七段 棋譜

▲7六歩△3四歩
▲6六歩△8四歩
▲6八銀△6二銀
▲5六歩△8五歩
▲7七銀△6四歩
▲7八金△6三銀
▲5八金△3二銀
▲2六歩△4二玉
▲2五歩△3一玉
▲6七金右△5四銀
▲4八銀△5二金右
▲7九角△6二飛
(第1図)

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序盤から角道を止めて矢倉を目指す佐藤九段に対し、斎藤七段は玉の囲いを軽く美濃囲いに囲って右四間飛車で攻めの陣形に構える。隙があればいつでも攻めるぞって感じでしたね。ここから、佐藤九段は飛車先の歩の交換。


▲2四歩△同 歩
▲同 角△4四角
(第2図)

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ここで斎藤七段は2三歩と打たずに角を4四へ出ました。思わず「おおっ!」って言いましたね。さすがプロ!と思いましたね。この角は2六歩を打ってからの2つの狙いがあります。6五歩を突き、先手が同歩なら角を切って銀を取り、2七銀!として飛車を取ってしまう狙い。それから、同歩の時に同飛車、先手が6四歩とでも受けようものなら後手が2五飛車!!こうなると角取り+2七歩成りの同時狙いで先手投了(笑)。まぁそうはならないんですけどね。

 

▲5七銀△6五歩
▲6九玉△3三桂
▲5五歩
(第3図)

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佐藤九段!ここで5五歩ですか!?まるで佐藤九段が斎藤七段に「どんどん前に出てこいよ!」とでも言っているかのようです。私のような素人には、この手がどういう意味なのか全く分かりませんでした(笑)。斎藤七段は同銀と応じました。ちなみにワタクシまっつん的には、この数手前に斎藤七段が3三の桂馬も攻めに使おうとして飛んでいるところも印象に残りました。実際、この桂馬が最後に大活躍しましたしね。

 

解説の阿久津八段も「攻めは飛車角銀桂、と言います。相居飛車ならば右の桂馬を使っていくのが定石ですが、プロの将棋ではなかなかそうならないこともあるので、非常手段で玉側の桂馬を使ったりすることもある」と言われていました。ちなみに激指14の棋譜解析ではこの手(5五歩)が敗着ではないか?と出ていましたね。


△同 銀
▲6五歩△2三歩
▲5六歩△6六歩
▲6八金引△2四歩
▲5五歩△6五飛
▲7九玉△5五飛
▲6六銀左△5七飛成
(第1図)

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46手目、5七飛車成り。もうここは飛車を逃げずにガンガン攻めるところ。この後、3九角の筋があり、先手が苦しい模様になっています。


▲同 金△4五桂
▲6七金寄△3九角
▲3八飛△6六角引成
▲同 金△同 角
▲2三歩△同 銀
▲6一飛△9九角成
▲7七角△同 馬
▲同 桂△3二金打
▲8一飛成△5七桂成
▲6六角△4五角
▲6一龍△5一金引
▲6五龍△7八角成
▲同 飛△5六銀
(第2図)

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解説の阿久津八段曰く、「この手は非常に辛い手ですね。逆転は許しませんよ、という手です」とのこと。6五の竜が守りの要になっており、この竜が取られてしまっては先手苦しい。それに、飛車を取られて3九にでも打たれれば、先手の陣形的には大打撃です。


▲3三銀△4四香
▲5七角△同銀成
▲3二銀成△同 金
▲7五角△6七金
▲5七角△同 金
▲5八歩△5六銀
▲5七歩△6五銀
▲同 桂△3九飛
(第3図)

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まで、88手で斎藤慎太郎 七段の勝ち

 

やはり飛車を取られてしまっては先手陣は守りも薄く厳しい。ここで先手が6九銀などと受けても後手から6七銀とでも打たれると、先手玉は寄せられる一方。一方の後手玉はまだ金銀三枚の守りで、攻めの掛かり駒もない。さすがの佐藤九段もここで投了しましたね。

 

激指14の六段での棋譜解析結果

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解析結果を見ても分かるように、今回は全体的に後手の斎藤七段が有利に進めましたね。佐藤九段の良いところが出にくい将棋でした。それだけ斎藤七段の攻めの構想がよかったってことでしょうね。う~ん、強い!個人的には序盤の4四角や3三桂馬が印象に残りました。 

 

さてさて、今回の記事はここまでです。ちなみに過去にはこんな記事も書いてますので、よろしかったら覗いてみて下さい(^_^)。最後までお読みいただきありがとうございました!