まっつんのひとり言

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NHK杯将棋準決勝第2局(第67回) 山崎八段vs郷田九段。棋譜+解説。

本日(2018/3/11)行われた第67回NHK杯テレビ将棋トーナメント準決勝第2局。早速、激指14で棋譜を解析。また、解説もしましたのでご覧いただければ幸いです。

<目次>

まえがき

今回の対戦カードは、

山崎隆之八段

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VS

郷田真隆九段

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の一戦です。

 

先手の山崎八段が相掛かり模様を目指すと思われるが、それに対して郷田九段がどのように応じるか、というところが見どころだ。

 (先手)山崎八段vs(後手)郷田九段 棋譜(解説+Youtube動画)。相掛かり力戦で両者強気の応酬!

 ▲2六歩△8四歩
▲2五歩△8五歩
▲7八金△3二金
▲3八銀△7二銀
▲3六歩△8六歩
▲同 歩△同 飛
▲8七歩△3六飛
▲3七銀△3四飛
▲6八銀△1四歩
▲6九玉△9四歩
▲9六歩

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21手目:先手9六歩のところで後手の郷田九段の手が止まっている。ここまでは相掛かりの力戦模様の格好だ。少し考えて、8四飛車と飛車を8筋に戻した。ここで先手の山崎八段も手が止まっている。

 

飛車を3四に置いたまま戦うこともできるが、1歩得しているので居飛車の格好で戦おうということか。
△8四飛
▲4六銀△3四歩
▲2四歩△同 歩

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26手目:この将棋で先手の主張は「銀がどんどん出ていっていい形を作れる」、後手の主張は「一歩得」だ。
▲同 飛△2三歩

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28手目:これまで2人の対戦は17局の対局がある。郷田九段11勝、山崎八段6勝だ。関東の郷田九段、関西の山崎八段、東西に分かれいている割にはよく対戦しているとのことだ。それだけ2人とも各棋戦で勝ち上がっているということが言えるかもしれない。
▲2八飛△7四歩

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30手目:後手玉はどちらに囲うのか。左側へ行くと自分の飛車に近づく、右に行くと先手の4六銀が狙いをつけてきそうだ。
▲5六歩

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31手目:先手5六歩。「7六歩は角を交換されたときに同金の格好が形が悪いと思ったかもしれない。先手の狙いは5五歩を突いて大模様を張ろうということか。」と解説の屋敷九段。ここで郷田九段は考慮時間に入った。。山崎八段はこういう形は得意としている。ただし、郷田九段も相掛かりは得意だ。相手の得意形を堂々と受けるのが郷田九段だ。

△7三銀

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32手目:後手7三銀。相掛かりは展開が早いと思いきや、途中から駒組みが始まったりしたりと自由度が高い。最近は定石も整備されてきているが、まだまだ力戦系と言える。
▲5七銀上△4二銀
▲3八飛△3三銀

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36手目:後手3三銀。やはり3四の歩は取られたくないか。
▲6六銀

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37手目:先手6六銀。先手は角は7九から引いて使おうとしているのか?

△8二飛
▲7六歩△4一玉

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40手目:4一玉。矢倉戦のような格好となってきた。このあたりの自由度が相掛かりの良いところ?なのか。解説の屋敷九段「私はこういう将棋は指さないですねぇ」
▲5八金△6四銀
▲4五銀

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43手目:先手・山崎八段が「バチン!」と銀を4五へ繰り出していった。3四の歩を取れれば歩損を解消できる。ここで後手からの反撃として8六歩⇒8五歩の継歩による十字飛車の狙いもある。

△3五歩

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44手目:後手3五歩。取られそうな歩を前に出す。これも手筋だ。先手・同飛車なら8五飛車とでも浮くのか?
▲5五歩△4四歩
▲5六銀△3四銀

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48手目:後手3四銀と立った。この後、後手から5八金⇒4三金とされると後手の形がどんどん良くなっていきそうだ。
▲6五銀右

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49手目:先手「ガツン」と6五銀!後手の形が良くなる前に戦いにしないといけない。何はともあれ、いくしかないところだ。4九の割りうちはしょうがない。先手の山崎八段は駒をたくさんもって反撃していこうと思っているのか。これは凄まじい戦いになりそうだ。

△同 銀
▲同 銀△4九銀
▲4八飛△5八銀成
▲同 飛

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55手目:先手5八同じく飛車。次は何でも5四歩と攻めるか。ここはど急所の局面。時間をかけて考えたいところ。郷田九段はまだ考慮時間8分ある。「表情的には少し自信がありそうだ」と屋敷九段。しかしここで間違えると一遍に持って行かれる可能性がある。

△3六歩

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56手目:後手3六歩。これは2つの狙いがある。3七歩成り+1三角も含みにしている。
▲5四歩△同 歩

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58手目:後手、5四同じく歩。山崎八段、ここでどう攻めるか。ここで考慮時間がまだ8分ある。じっくり考えたいところだ。解説の屋敷九段「ここは詰みまで考えることができる局面だ。
▲同 銀△3七歩成

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60手目:3七歩成り。5七歩~1三角もあったところだ。この流れは場合によっては8七飛車成りと突っ込んでいく恐ろしい狙いもあった。
▲同 桂△3六歩

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62手目:3六歩。堂々とした手だ。後手の郷田九段は先手に「攻めがないでしょ?」と言っているのか。自信のありそうな手だ。お互いの自信がぶつかりあっている。先手は3七歩成り~4七と、と来られると終わりだ。3八歩と受けても桂馬を取られて後手から5七歩がある。
▲2五桂△3七歩成

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64手目:後手3七歩成り。郷田九段の指し手は早かった。先手は攻め方が難しい。考慮時間は先手残り2分、後手6分だ。
▲5五角△4七と

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66手目:後手4七と。飛車を取るか、逃げるか難しい局面だ。ここで山崎八段は最後の考慮時間を使った。ここから先は30秒の秒読みだ。先手はある意味4筋に歩が効くようになったのは大きい。
▲8二角成△5八と
▲同 玉△4五歩
▲3三歩

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71手目:先手3三歩。角道が通ったままだと先手戦えないと踏んだか。

△同 桂
▲4二歩

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73手目:4二歩の王手。郷田九段「う~ん」。考慮時間を使った。

△同 玉
▲5五馬

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75手目:これも凄い手だ。ここで手を渡すとは、、、、。

△2五桂

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76手目:おぉ~、いった!堂々と桂馬を取った。

5三銀打△3一玉
▲3三歩

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79手目:3三歩。どうなっているのか?先手が勝ちそうに見えるが、玉が露出しているのでどうなるか分からない。先手は、4六桂馬の王手から5五の馬を取られることを気にしないといけない。郷田九段、ここで考慮時間を使い切った。

△4六桂
▲4七玉△3三角
▲同 馬△同 金

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84手目:3三同じく金。先手は飛車、角、金で後手玉を詰ますことができるか。
▲4二銀成

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85手目:4二銀成り。これが気持ちのいい決め手だ。2一玉と逃げても2二飛車~3一角で詰まされてしまう。

△同 玉
▲5三角

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まで、87手で山崎隆之八段の勝ち

 

 

参考までに最後の詰み手順は以下。

△5二玉
▲4二飛

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△5一玉
▲6二銀

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△同 金
▲同飛成△4一玉
▲3一金

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最後は金を打たずに4二竜でも4二角成でもOK。

 

ちなみに棋譜はYoutubeにもアップロードしていますので、動画で見たい方はそちらをご覧ください。

激指14の六段での棋譜解析結果

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解説の屋敷九段「中盤あたりからお互い主張激しく非常に面白い将棋。山崎八段の5五角から8二角成りと飛車を取った手が大きかったようだ。 その後も何かあったかもしれないが、最後に5五馬と引いた手が決め手となり、山崎八段の勝ちとなった」

 

激指14の解析結果としても先手5五馬の辺りから徐々に先手有利に振れている。屋敷九段の解説も「さすがプロ」と思わせられた。

ということで、今回の記事はここまでですが、よかったら以下もご覧頂ければ幸いです。

過去記事ご紹介。

過去には以下のような記事も書いてますので、よろしかったら覗いてみて下さい(^_^)。最後までお読みいただきありがとうございました!