まっつんのひとり言

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NHK杯決勝戦 将棋(第67回)山崎八段vs稲葉八段,棋譜&解説

本日(2018/3/18)行われた第67回NHK杯テレビ将棋トーナメント決勝戦。早速、激指14で棋譜を解析。解説もありますのでご覧いただければ幸いです。

<目次>

まえがき

今回の対戦カードは、

山崎隆之八段

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VS

稲葉陽八段

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の一戦です。

 

両者、和服での登場で気合が入っていました。これまでの対戦は4局。山崎八段2勝、稲葉八段が2勝、全くの五分。また今回の決勝は32年ぶりの関西対決。32年前の関西対決は今回の解説者の谷川九段vs内藤九段だったとのこと。谷川九段も「32年も前なんですね」と懐かしそうでした。

山崎八段の勝ち上がりの振り返り

山崎八段は初戦で中村王座との将棋フォーカスの司会者対決を制し、そして2回戦では対戦成績で分が悪い羽生竜王に勝ちました。そこから勢いに乗り、青嶋五段、斎藤七段、郷田九段との対決を制して決勝戦進出。

山崎八段の対戦前のインタビュー

2回戦の羽生竜王との対決で解説が稲葉八段だった。その時、羽生さん側の手で稲葉八段の指摘した手が印象的で、その手を羽生竜王が指していたら自分は負けていた。そんな強い稲葉八段との対決だが、是が非でも勝ちたい。

稲葉八段の勝ち上がりの振り返り

稲葉八段は初戦(2回戦)で阿部七段との対戦が苦しい将棋だったが逆転勝ち。そして3回戦では注目の藤井四段(現在は藤井六段)との対戦を制しました。この将棋は途中までリードしていたが、藤井六段の粘りに苦労した。そこから何とか勝ち切り、そのままの勢いで、渡辺棋王、豊島八段と強敵を撃破しての決勝進出。

稲葉八段の対局前インタビュー

緊張している。普段通り指したい。独創的な将棋の山崎八段に対し、自分らしい将棋を指したい。

 (先手)山崎八段vs(後手)稲葉八段 棋譜(解説+Youtube動画)。横歩取りかと思いきや横歩取らせで力戦。

 ▲2六歩△3四歩
▲7六歩△8四歩
▲2五歩△8五歩
▲7八金△3二金
▲2四歩△同 歩
▲同 飛△8六歩
▲同 歩△同 飛
▲2八飛

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山崎八段は横歩を取らなかった。後手に横歩を取らせる作戦だ。

△7六飛
▲7七角△7四飛
▲8八銀△7二金
▲2四歩△7七角成
▲同 桂△2二歩
▲5八玉△5二玉
▲2六飛△5四飛

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先手が2八に引いた飛車を2六へ浮いたところを後手は5四飛車と真ん中へ回った。先手が何もしなければ後手から3六角がある。それにしても先手の飛車浮きは難しい手だ。狙われやすいので、初心者の私には指せない(笑)。
▲4八銀△7四歩
▲5九金△7五歩
▲8六飛△8二歩
▲2六飛

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後手に8二歩と打たせて満足し、先手がまた飛車を2六へ戻したところ。それにしても後手は2筋と8筋の歩がえらく窮屈に見える。8三歩では後に角のラインで香車を狙われるということなのだろうか。

△4四角
▲8六飛△5五飛
▲3六角

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後手飛車の2筋への展開を防いだ3六角。ここに角を打たされるのでは厳しいのでは?という感じだが、、、。山崎八段の将棋はいつも難しい形をしていて、アマチュアにはとても真似できそうにない。そこがまた面白いのだが。

△4二銀
▲4六歩△8三歩
▲1六歩△8二銀
▲5六歩△3五飛
▲4七角△7三銀
▲1七桂

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先手は後手の飛車を召し取ろうと狙っている。後手はどう防ぐか?

△7六歩
▲同 飛△9五飛
▲8四歩△9四飛
▲8三歩成△同 金
▲5五歩△8二歩

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この辺りの攻防は山崎八段の方がうまく指し回し、先手が少し有利になっていると見られていた。
▲8六飛△8四金
▲7六歩△5五角
▲9六歩△4六角
▲9五歩△同 金
▲8七飛△3三桂

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後手の稲葉八段が4六角~3三桂馬と跳ねたところ。ここ数手は稲葉八段がうまく指しまわしていると見られていた。
▲9二歩△9六金

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感想戦で語られていたが、ここで4五桂と跳ねていたら後手有利になっていたのではないかと見られていた。一瞬の勝機を逃さないのが大事と分かっていても、難しいものだ。
▲8五飛△5四飛
▲6九玉△8四銀
▲6五飛△8六金
▲3六角△7三桂
▲6六飛△5五角
▲5四角△6六角

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お互いの飛車を取り合ったところ。後手陣は飛車の打ち込みに弱い格好だ。先手はまだ金銀4枚守っていて飛車の打ち込みにもまだ耐えられそうだ。ここではハッキリ先手が有利だ。
▲同 歩△5四歩
▲8一飛△7七金

▲同 銀△8九飛
▲7九金打

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ガッチリ7九金打ちとされてしまっては、やはり後手苦しい。

△9九飛成

▲4一角△5三玉
▲3二角成△8五桂
▲8八銀△7七歩
▲9九銀△7八歩成
▲同 金△5二金

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後手、7七歩では形作りとなり、4二馬から後手玉は詰んでしまう。5二金は粘りにいった手だ。
▲8二飛成△7三角
▲5二龍

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バッサリ竜を切った。先手の山崎八段は勝ちを読み切っているようだ。

△同 玉
▲7二飛△6二飛
▲7一飛成△7七歩
▲6八金寄△5六桂
▲4四歩

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この手が寄せの好手。ここに空間が空いていれば、4一竜~4三金の筋がある。それにしても30秒でよくこんな手を指せるものだ。

△6八桂成
▲同 金

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まで、113手で山崎隆之八段の勝ち

 

ちなみに棋譜はYoutubeにもアップロードしていますので、動画で見たい方はそちらをご覧ください。

激指14の六段での棋譜解析結果

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途中、山崎八段が3六に角を打たされた場面のあたり、少し稲葉八段の方が指しやすいかと思っていましたが、そこからの山崎八段の指し回しにより先手の山崎八段が少しずつ有利になりました。最後の方は稲葉八段にも4五桂馬と跳ねる勝負手もあったようですが、結局は山崎八段が優勢を拡大して勝ち切りました。

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↑優勝を決めた山崎八段

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↑トロフィー片手に喜ぶ山崎八段

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↑惜しくも準優勝の稲葉八段

 

素晴らしい将棋を見せてくれた両者にお疲れ様と言うと共に感謝したいと思います。そして山崎八段、2回目の優勝おめでとうございました!

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やったぜ!!(私は山崎八段の大ファンです)

ということで、今回の記事はここまでですが、よかったら以下もご覧頂ければ幸いです。

過去記事ご紹介。

過去には以下のような記事も書いてますので、よろしかったら覗いてみて下さい(^_^)。最後までお読みいただきありがとうございました!